【前向きになる】人生が愛おしくなる外国小説

主人公カイアの生き方に、平穏な日本で生きる自分が勇気づけられる

6歳の主人公カイアは今で言う「親ガチャ」にハズレた子ども。貧困で自分をまともに育てる両親もいない中、近くの村人からも嫌煙される湿地帯に暮らす。しかし彼女は読み書きを教えてくれる少年テイトに出会う。彼を頼りほのかな恋心も生まれた頃、テイトは進学のためその地を離れてしまう。また一人になったカイアには村に住む裕福な青年チェイスが近づいてくる・・・。物語はこの青年チェイスの死体が発見されるところから始まる。

サスペンス的な要素を孕みながらも、メインは主人公カイアの成長と生き様を描く人生ドラマ。どんなに不遇で辛いことが起こりまくっても、自分の信じるものは決して捨てず、そして強く生き抜くカイアの姿に、読み手は徐々に自分の感情を重ね、そして物語に深く共鳴していく。

普段日本の小説を読み慣れている人には、外国小説は少し読みづらいこともあるかもしれませんが、この作品は10年に一度あるか無いかの、心に響く名作だと思います。読み終えた時の清々しさ、ぜひ体験してください。カイアの強さに思いを馳せるうちに、少し自分も強く生きられるかもと勇気をもらえます。

  • 2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位
  • 全世界1000万部突破
  • 2019年2020年アメリカでいちばん売れた本

コメント

タイトルとURLをコピーしました