岡田准一主演で映画化されたばかりの『燃えよ剣』。ずっと昔に『龍馬がゆく』を読んだことがある程度だった司馬遼太郎の本は、この何十年も読む機会がなかったのですが、書店で「映画化決定」というポップとともに並ぶ本を見て、久々に読んでみたら・・・
面白いですね。
登場人物がとても魅力的で生き生きしているし、土方歳三はもちろん沖田総司など周りのキャラクターにも心が寄り添うほど好きになってしまう描かれ方で、やっぱり司馬遼太郎は面白い!とあらためて思いました。
人間の生き様みたいなものが美しくて、自分の信じるものが明確なんですかね、登場人物たちの。だから普段の悩みとかがちっぽけには思えなくても、「誰もが奮闘して生きている」と感じて自分の生きるパワーも湧いてくるし、元気が出ます。
歴史にも興味が湧いて、他の歴史小説も読もうかな、なんて思うきっかけになりました。
ぜひ、まだ読んだことない!という方には、オススメです。土方歳三も好きになってしまいますよ。
新撰組は歴史の大きな流れの中で誕生し、その流れになんとなくハマった若者たちが人生を捧げたような話ですが、今の時代でも社会の大きな流れに飲み込まれる一般人としては、共感できる部分も大きいです。自分の力ではどうしようもないことってあるんですよね、それは仕方ないことだし、その流れをどう受け止めるか?みたいな、一歩下がった視線で自分のことも考えられたのは、良い機会でした。
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